「…医者?」
「あ、次ね」
「医者がいーわけ?」
「うん。玉の輿」
…本当は澄田がいいよ。
でも叶わない現実ってやつでしょ?
「んじゃ俺、医者になろっかな」
「ふーん、ガンバー」
「…お前なぁ…」
「ってだめだよ!澄田!」
「え?」
…澄田が医者になるなんて認めない。
だってあんたは…。
「澄田はサッカーでプロになるんでしょ?」
「…木嶋…」
「医者なんて第一澄田には合わない」
ずっと努力してたの知ってるから。
…だから医者なんかやめて。
夢のために頑張って。
「あんたに手術されたら100%死ぬね」
「失礼だろ、それ」
高校の時より伸びた背。
前より低くなった声。
短く切った茶髪の髪。
…こんな変わる?
見ないうちにまたかっこよくなって。
反則じゃない?…それ。
「木嶋ー見とれんなよ」
「誰が見とれるか!」
あたしは全然変わらないのに。

