――放課後



「はーる先輩♪」

「めめめめぐ!?」

「そんなに驚きますー?」

「そりゃ…そうだろ…」

「先輩、帰りましょ」

「だな」




めぐがいつも通りだったから嬉しかった。

…やっぱりめぐとはこんな感じがいい。

隣にいてくれさえすれば安心出来る。




「先輩」

「ん?」

「…お昼ご飯は別で食べましょ」

「え…」




きっと、めぐなりの判断なんだと思う。

だけど…納得いかない。

なんで食べねぇの?

めぐは他に食べる奴いんのかよ?

まだ入学して2週間だぞ?

そう簡単に友達作れねぇだろ?





「先輩には彼女が居るのに一緒に食べるのはダメです」

「…めぐは誰と食うんだよ」

「慧が、一緒に食べよって言ってくれました」

「…慧」

「ね?だからお昼ご飯は別で食べましょ」

「いいよ。…じゃあさめぐ」

「何ですか?」

「俺に敬語はなし。あと波留でいい。」

「わ、わかりま…わかった。」




可愛いよなー、本当に。

キョドっちゃってさ。




「あと一緒に帰るの絶対」

「…わかった。」

「ヨシッ♪」

「////」

「…♪」

「波留…っ」

「んっ?♪」




めぐに呼ばれる“波留”がなんだかくすぐったくて。

でも嬉しかった。