「俺、まだめぐとヤってねぇ」
「…は、はぁぁ!?」
「慧?どうしたの?」
「めぐ。…卑猥な話しか聞こえないからやめなさい」
「沙梨?…卑猥?」
どうもチンプンカンプンな様子のめぐ。
チンプンカンプンじゃなきゃ困る。
「お前が?手出すの早そうじゃん」
「…いや、本当にそうだよな」
俺でもビックリする。
もう3年以上も付き合ってお互い大人に近いのに。
まぁ…めぐはまだお子ちゃまだ。
「良いことじゃん?大事にしてるっつー事だろ」
「だよな!つかめぐは大事だし」
「大事にしなきゃぶっ倒すし」
「はぁーこっえー(笑)」
「怖がってないだろ」
…慧にも色々世話焼かせてるよなぁ。
つか…残酷なことばっかさせてきたよな。
俺とめぐの仲を見せつけるような事ばっか。
「慧…サンキュ」
「は?なんだ急に。」
それでも離れないでめぐを守ってくれて。
…でもな、慧。
もうすぐでその仕事もなくなるんだぞ。
あと何ヵ月かしたら卒業だろ?
卒業したらめぐは完璧に俺のモンになるんだよ。
「なぁ慧、忠告」
「なんだよ?」
「毎日全力でめぐ守った方がいいぞ」
そう言うと少し切なげに笑った慧。
…ごめんな、慧。
めぐだけはお前でも譲れねぇや。