「…波留…好きっ…大好きっ…」
「だからそれ、反則」
「ん…んぅ//」
先輩のキスは強引で。
でも優しくて甘い。
だからあたしはいつもこのキスに酔ってしまうんだ―……。
「は…るっ…」
「ねぇめぐ」
「ん//!?」
先輩はあたしの左手の薬指にキスをする。
…な、なに//
今日はキスDAYかなんかなの?
「…芽魅が卒業したらさ」
「うん?」
「ここにお揃いの指輪しねぇ?」
「……へっ」
「俺と結婚してください」
「……っっ」
徐々に歪む視界。
頬を伝う涙。
――でもねこれは悲しいから流してるんじゃない。
嬉しくて…すごく嬉しくて流れてしまった涙なの。
「はい…っ!」
「めぐはいつでも泣くのなー?」
「…波留っ」
優しく微笑む先輩…ううん波留。
…あたしたちは今日、未来の約束をしました。

