「ぎゃー、あっつ!」

「日焼け止めー!!」




あちこちから聞こえる女子の悲鳴やらなんやら。

…日焼け止めはバッチリ♪

暑いのはどうも出来ないけど。




「あつ、やば、死ぬ」

「沙梨さっきからそればっかり」

「…あいつ。こんな日に走らせるとかイカれてる」

「沙梨!!」

「ハゲのクセにさー。自分走らないから苦がわかんないだね」

「…もう」

「ま、ボンボンボンのメタボだし走れないか」




…さっきから酷いです、沙梨さん。

ハゲとか…メタボとか。

文句の嵐。




「じゃはしるぞー!」

「よしっ立つよ!」

「ん!…わっ!」

「ちょ…大丈夫?めぐ」




立ち眩みかな?

…ふらついたな。

でもあの先生厳しいからちゃんとしないと!





「じゃ沙梨走って!あたし記録とる♪」

「はいはい」

「スタートするぞー!位置につけー」





…しっかり見なきゃ!

沙梨は早いからすぐ終わるだろうな。