波留くんは1回戻って帰ってきた日から変わった。
彼女と電話するようになったしメールも。
…本当に彼女居たんだ。
そう痛感した。
「波留!ご飯食べよっ」
「あー、ごめん。他のやつらと食う約束した」
「…あ、そか。ならいってらー!」
「おう」
…友達、か。
彼女でもないあたしの意見が優先されるわけない。
だけどいつも期待してしまう。
それが痛くて…苦しくて。
いつも悲しい結果になるのをわかっているのに。
「…ねぇ神谷波留ってヤバくない?」
「あたし狙ってる♪」
「さっすがー!てかアンタならいける!」
「んじゃおとしちゃう?」
…無理に決まってるじゃん。
どこからか聞こえた話し声。
オトす?…無理無理。
波留の頭の中は彼女でいっぱい何だから。
「でも彼女いるとか」
「別に関係なくない?」
「そっか」
「てか早くヤりたいんだけどっ//」
「えーマジでぇ?」
「上手そうじゃん?あたしヤりたくて…ヤバイ!欲求不満」
「あー、セフレ作っちゃえば?」
…女子と思えない会話。
ヤりたい?
波留は彼女以外で抱くわけないでしょ。
そんな事もわかんないのか…。
イラつく。

