桜〜先輩に恋〜

(めぐみside)

――大学。



「波留くんっ」



同じ講義を受けるとわかったからあたしは隣に座った。

神谷波留。

頭脳明晰、容姿端麗、スポーツ万能、性格◎。

これ以上ないくらいの完璧な人。

苦手な物は、“トマト”っていう子供っぽい一面。

…あたしすごい人を好きになったなぁ。

まずは友達からってね!




「波留くんあのさ…」

「俺彼女いるから恋愛として俺を見るんなら友達しないから。」

「…っえ?」




彼女、いる…?

ううん、あたしの情報ではそんなの無かったよ。

嘘だよ……でも。

恋愛として見るなら友達としても側に居れないの?

…なによ、それ。

残酷過ぎだよ…あたしはもう恋に落ちたのに。





「波留くんを…好きになるほど男に飢えてないんでー!」

「なんだよかった!よろしく!」

「っうん!」




あたしの気持ちは押し殺そう。

…あたしは波留くんの側にいたいもの。