「…っすいません!!トイレ行きます!!」
「…ん、はーい」
涙がこらえられない。
…あたしはこんなに先輩を思ってるのに。
だけどあたしが思う度先輩の思いは冷めていったんだよね。
ごめんなさい…ごめんなさい。
あたし…やっぱりまだ好きなの。
先輩じゃなきゃ嫌なんです。
「うぅ…!うわぁぁん!!」
あたしは岩影で泣いていた。
「…うぁ…うわぁぁん…うぅ…!」
「お姉さん!大丈夫?」
「…え?」
「はい、これ。」
「…綺麗、だね」
「これに願い事したら叶うんだって!お姉さんにあげるっ」
「え…ボク!」
小学3年生くらいの男の子。
…願い事…かぁ。
本当に叶う?
“先輩がまた好きになってくれますように”
…ありえないか。
でもこれが今あたしがただ一つ願う願い事。

