「冷てぇ!!」
「慧ださい〜!」
「澄田…」
「おい!哀れんだ目で俺を見るな!」
「波留ー!浮き輪膨らまして〜」
「はぁ?俺はパシリじゃねぇんだよ!」
「とか言って膨らましてくれるくせに」
「はぁ?気分次第だ」
「ふーん?」
優しく微笑みながら先輩を見るめぐみさん。
…好きなんだなぁ。
つくづくそう思う。
先輩の優しい所をちゃんとわかっているんだ。
「…あたししか知らなくていいのに」
「芽魅?さっきから独り言多すぎ」
「…うん、だね」
「ため息つかない!めぐ笑ってなきゃ」
「…笑う、か」
笑う門には福来る?…本当に来るの?
あたしが泣き虫なの忘れちゃった?
あたしがヤキモチ妬きなの忘れちゃった?
…ねぇ忘れないで。
あたしは何一つ忘れてないんだよ。
「んじゃそろそろ飯にしねぇ?」
「おっ!澄田ナイスー♪」
「だろ?波留ー、俺ら飯にするけどー」
「んじゃ俺らもそうすっかな。な、めぐみ」
「うん!腹ペコ〜」
「慧ー、あたしクレープ」
「だからそれ飯じゃねぇって」
「慧にもあげるから」
「…仕方ねぇ。」
「澄田食べたいの!?」
「当たり前だ。んじゃ何人かで行こう」
「あたしは待ってるー」
「めぐみなに食うんだよ」
「…たこ焼き」
「好きだなぁ、たこ焼き」
「うん♪」
な、なんで残るの!?
この2人は残しちゃダメじゃない?
Wめぐみはあかんだよ!

