「…先生、もう時間無くなりますよ」

「あ!そうだった!」




だけど、とっても優しいんだ。

そういうのが、慧をモテさせてしまうんだ。




「慧くぅーん♪」

「…(ゲッ)」



昼休みになるといつもコレ。

慧はもうモテモテだ。

まぁイケメンだし性格も◎だしモテても仕方ない。




「…あっ、めぐー!!」

「波留、先輩…」

「飯、沙梨ちゃんも一緒に…」

「あたし彼氏と食べるんで、先輩はめぐと食べて下さい」

「おっ、そーか♪」




波留先輩とはあれ以来仲良くなっていった。

そして波留先輩は学校で1番モテると言うことも知った。




「芽魅!助けろよっ」

「いやーよ」

「てんめぇ…芽魅」




…慧からのSOS。

あたしが助けないわけ、ないじゃんね。




「慧っ!そー言えばさっき先生呼んでたよ!」



ドアの近くでそう叫んだ。

慧は一瞬ビックリした顔したけど、すぐに微笑んだ。

周りの子達は仕方なさそうに去っていく。