「優!おっぱよー!」

「優ちーん!おっぱよー!」

「……………」

私は、こんな変人な奴らと親友なんだと思ったら、急激に目眩と吐き気がして家の中に戻った。

「優ー!おっぱよー!おっぱよー!」

「優ちーん!おっぱよー!おっぱよー!おっぱよー!おっぱ…」

「うるさい。お前ら死ね!近所で頭悪い事言うな!」

私は、玄関のドアを激しく開けて怒鳴る。

「もー!僕達は、優ちんに元気になってもらおうと……」

「そうだよ!私達、2人でこの挨拶を一生懸命考えたんだからね!優の為に!」

「君達は、バカなんですか?変人なんですか?後、レン。私の名前の後にちんを付けないで下さい。殺すよ……」

その後、私は2人を見回す。

「……で?どっちが最初に思い付いたの……?」

「レン」

「カナ」

「お互いに指差すのは、ヤメて。白状して!頭悪いのは、どっちだよ!!」

「レン」

「カナ」

ダメだ……。幼稚園児を相手にしてるみたいだ……。

「はぁ……。もう、良いよ……。学校行くか」

「うん!行こっう!」

「うん!うん!うん!」

「はぁ……」

バカで変人なコイツらの、相手をしてると私の体力が無くなるね……。

「あっ、優ちゃんおはよー」

「おはよう」

「よう!原野優!元気か?」

私は、今の声の主を無視する。レンと、カナは、その声の主に挨拶をした。

「おっぱようございます!」

「おっぱよーうございます!」

「おぉ!おっぱよう!」

「……………」

私は、このバカで変人共の事を冷めた目で見つめる。

「よう!原野優!元気か?」

「……………」

「優ちーん!先生の事無視したら、ダメなんだよー!」

これの、どこが先生なんだよ!?教えてくれ!!何が『おぉ!おっぱよう』だよ!そこは、“おはよう”だろ?バカなんですか?変人なんですか?何で、私の周りは変人ばかりなんですか?
誰か教えて?!誰か助けて?!誰かコイツらを殺して?!

「……………」

「どうした!原野優!元気が無いじゃないか!」

「……………」

「………?!そういう事だったのか……。それは、悲しいな!」

「先生は、誰とお話しているんですか?!」

「ん?原野優!お前だ!」

「私、さっきから一言も話してませんよ?!」

「さっきから、凄い話すじゃないか!『先生大好き』と。さっきから言ってるじゃないか!!」

どうやら私の周りの人達は幻聴が聞こえるらしいです。それに、かなり重症な。

「先生。先生は、まず精神病院に逝くべきだと私は今純粋に、そう思いました」

「なんだと?!ケーキ屋さんに、逝けだと?!何故だ!」

「……………」

どこから、ケーキ屋さんがでたんだ……。誰かぁぁ……。私、疲れました。

「あっ!優、おはよーう!」

「ちっ、チカ……。助けて……」

私の目の前に、もう一人の友達が来た。私は、直ぐに助けを求めた。だけど、コイツも変人だと言う事も、忘れてた。

「ん?優!宇宙人に襲われたの?!大丈夫?!」

「チカの頭大丈夫?」

「ん?何で?」

真顔で、聞き返してきた変人チカ。…私は、ツッコム気力を一気に失ったんだ……。

「いや、何でもない……」

私が、悲しみにくれてると、学校のチャイムが鳴った。

「早く、お前ら教室に行けよー!」

「分かりました。先生も、早く職員室に逝った方が良いですよ」

「おぉ!了解した!今日、どこで待ち合わせするんだ?」

「はっ………?」

「原野優、お前は今、俺をデートに誘ったじゃないか!」

「……………」

私は、ニッコリ微笑んで先生の鳩尾を殴って教室に行った。