河辺くんが何を考えているのかわからなかった。

河辺くんの不可解な行動を知っているのは、あと一人。

遠藤くんだ。



あたしは遠藤くんに相談することにした。



「ごめんね、呼び出して」

あたしは遠藤くんを中庭のベンチに呼び出した。

「え、いえ。一体なんですか?」

「実はね、河辺くんのことなの」

その名前が出た途端、遠藤くんが身を固くするのがわかった。