「亜美の部屋は2階な。俺の部屋の隣だから」


そう言いながら、樹先輩は私の手をとりレッドカーペットを2階へと進む。


2階の廊下からエントランスを見下ろすとまた違う迫力があった。


ペガサスの羽が大きく天へと広がり、まるで今にも飛び立っていきそうな勢いがある。


「ここ」


2階に上がってすぐの部屋の前で樹先輩は立ち止まった。