それからなんとか今日の分の問題集と宿題を終えて、私はすぐに樹先輩の部屋の前に来ていた。


先輩、怒ってないかな…。


自分の考えを伝えたくて来たんだけど、怒っている先輩の顔を思い出すと、なかなかドアをノックすることができない。


取っ手の龍も、今はなんだか怒った顔にみえてしまう。


「頑張れ、私!」