先輩はそう呟き、席を立つ。 え…。 樹先輩、いっちゃうの? 気まずい空気は嫌だけど、先輩がいなくなるのも寂しい。 そう思っていると、一度部屋を出た先輩がすぐに戻ってきたのだ。 手に、赤いナイロンテープを持って。