"私の願いはひとつだけ" "こんな小さな猫の魂など、貴方にとっては塵のようなものでしょうが。喰らって頂いて構いません" "だからどうか……叶えては頂けませんか" 猫はニィーと鳴く。 その願いは自分の来世を、自分の魂を犠牲にしてまで叶えなければいけないものなのか。 自分という存在すら消えてしまったら、お前が望むその幸福は誰のためのものなのか。 主はただ素直に聞いてみたいと思った。