不意に澪と口づけをした。 数日前。 あんなことされるものだから、"アヤノ"についてそれ以上を追求することはできなかった。 変わったのは、少し私と澪の関係がギクシャクし始めたことくらい。 「おはよう」 「………………うん」 いつもどおり昼に起きてきた澪に、首も向けないまま小さく頷く。 だけど、彼はそんな私の様子はお構いなしで。