寝室にも、お風呂場にもいない彼。 なんとなく通りかかったのは、あの部屋の前で。 何故か開きっぱなしになっていた扉の奥から、ぶわっと大きな風が吹いた。 それだけなのに、何故かその部屋に誘われたような気がして。 ゆっくりと足を踏み入れる。 「……澪?」 窓が開きっぱなしになって、カーテンがふわりふわりとなびく。 だけども、やっぱり彼は居なかった。