ノスタルジア






虚ろだった意識が遠退いていく。





嗚呼、私死ぬんだ。なんて思いはなくて。









ただ……1回だけ。






1回だけでも、この伸ばした腕を。






貴方に掴んでほしかった。










憎しみでも殺意でもない本当の感情を。









私に向けてほしかった。