私が初めて目を醒ましたとき。 何もわからず、なぜか胸のなかにあった"好き"という感情を伝えたとき。 貴方は、寂しそうな顔で"それはキミの気持ちじゃあない"と言った。 今思えば、それは私にアヤノが身体をくれたときに彼女が残していった。 たった1つの、そこに自分は居たのだという証だったのだろうか。 やっぱり、バカな私には分からないや……。