いつからだろう。 ついさっきまでオレンジ色だった空が、薄暗い灰色へと変わったのは。 身体が動かない。 指先から得たいの知れない寒気が身体中を蝕む。 息が止まる。 瞬きができない。 思えば、この時 君の雪のような白い肌を染めた"紅"を 綺麗だと感じたときから 僕の全ては狂っていた。