──────────── 「おはよう、キキ」 そんな声をかけられて。 気づくとすっかり明るくなった寝室。 私を覗きこむ、彼の姿。 「……おはよ、う」 絞り出したその声を聞いて、彼は「リビングにご飯出来てるよ」と残すと寝室から出ていった。 私はまだぼーっとしている思考を整理しながら、昨晩のことを思い出す。