もういいじゃないか。 千明から聞きたかった言葉は聞けたんだし、 これ以上、怒ったって、無意味なだけ。 私はそう思って、 “気にしてないよ、プレゼント気に入ってくれた?” そんな、いつも通りの話をしようと口を開いた。 けど、一瞬、はやく、千明から言われたのは、 『……好きだ』 そんな思いがけない一言。