「知紗ちゃんのバカ。俺ん家だったら襲ってるからな」 篤樹は少し照れたように、あたしのおでこをこづいた。 襲ってるからな、とか言ってるのに何で篤樹が照れちゃうの。 あたしまで照れるよ…… 気まずくて俯いていると、ふと、篤樹が口を開いた。 「俺がいつから知紗ちゃんのこと好きなのか知ってる?」 い、いつから……? そりゃあ……つい1ヶ月半前までは知らなかったわけだし、 そんな前ではない、よね? 首を傾げるあたしに篤樹はなぜか切なげに微笑んだ。