「えっ?何で!?」 もう挨拶しに来てくれるの!? でも、それはいくら何でも早いような気がするな…… 嬉しいんだけど。 「ちゃんと親父さんのこと聞こうぜ?知紗のお母さんにさ」 ───父親のこと。 ちゃんと知らないまま浮気だって決め付けている気がする。 篤樹に言われて気付いたんだ。 「わ、分かった……いつか来てもらおうかな」 あたしが頷くと、篤樹は満足気に微笑んだ。 ───いよいよ、ちゃんと話を聞かなきゃいけない時が来た。