「なに、あからさまにホッとしてるのよ」 霞の視線が突き刺さる。 「ゔ……いや、だって……あんな公開告白みたいなの、初めてされたから……」 それはホントの話。 中学の時も告白されたことはあるけど、それとは違うよね。 「へぇ~?………あっ!」 霞が疑り深い目で見て来たけど、視線はすぐ逸らされた。 ……どうやら、次に告白をする人を見ているらしい。 「あれ、平塚くん?」 と思ったら、あたしにクリッとした目を向けてきた。 「え、平塚くん……?」 あたしも霞の視線を追って、ステージを見てみる。