9日間こっちの世界を楽しもうかななんてのほほんと思っていた自分は今ここにいない。
 
 このまんまじゃ私、二度と戻れない気がする。さっき試してダメだったってことは、さっさと原因を突き止めないと私、この人たちと仲間になっちゃう。と、目の前に居る黒いのと白いのを交互に見た。
 
 そういうマイナスの感情は、プラスの感情なんかよりもしっかりと実を結ぶことがある。悪い方に実を結ぶことになるのだ。それだけは避けたい。

 テストの時だってそうだった。

 ダメだ、これは難しくて到底答えられる代物じゃあない。何考えてこんなの作ってんだか。確実に単位落とすと思ったテストは完璧に落とす。悪い予感はばっしばし当たってしまう。
 
 そんな『感』の話をしたら、それは自分が経験してきたことに基づいて、脳が弾き出した統計によって出ている思考なので、だいたい当たるんですよ。

 というなんともその通りな模範解答。この死神、無駄にうんちくをたれてくるので少々厄介だ。
 
 気分をことごとく落としてくれてどうもありがとう。

 と、嫌みなお礼を言っといた。