『ただ、傍に居てくれるだけで良かった・・・』 そしてそのまま――――俺の手をすり抜けて。 下へ下へと、姿が小さくなっていった。 校舎の下に居た、生徒からだろうか。 悲鳴が聞こえた。 俺は、柵を掴み、ただただ呆然としていた。 頭の中を、あの言葉がリピートする。 俺は、人殺しだ。 これは、俺が償いたくても償いきれない―――― 最大の、後悔の罪。