「近藤さん、元気にしてますかね?」 そう、無邪気な笑顔で話す沖田さん。 俺たちは、何も言えなかった。 だって―――― 近藤さんは、既に死んでいるのだから。 5月17日、近藤さんは、武士として命を散らすことさえ許されず・・・ 板橋の刑場で、斬首刑となった。 こんなこと、言えないだろう。