その日の夜は何度となく求め合い、探り合い、腰を抑えて放さないように深く深く、絆を深めるように重なり合った。
「明日、明後日は会社に顔出して、片付けないとならない仕事がある。取引先にも挨拶回りしないといけないから会えそうもないよ」
「うん、分かった。寂しいけど我慢する」
「俺も我慢する」
「って何を?」
ケラケラとベッドの中で笑い合って、4ヶ月の空白を埋めるようにべったりとくっついて離れなかった。
翌日朝早く、敏夫は出かけていった。
玄関まで送りに行った後、シャワーを浴びて、私も出勤の準備をした。

