そうですかと言うと、何も買わずに出るわけにもいかず、私たちはお茶だけ買ってコンビニを後にし、そのまま敏夫の住む家へと帰った。
うちにあった物は全て捨てることにした。家具も服も家にあるもの何もかも。
しばらくしたら海外勤務希望で会社に出してみるから、そうしたら一緒に日本を出ようという話になり、私は会社を辞めた。
敏夫もしばらく会社から休みを貰えたみたいで、ずっと一緒にいてくれる。今は一人になれない。塔野さんはメールや電話をくれたりと心配してくれて、何かあったらすぐに連絡しなさいよって言ってくれる。
部長が私に抱いていた気持ちになんて気付かなかった。
そんなことをする人だとは思いもしなかったし、そんな裏の顔があるなんて考えもしなかった。
会社にいるときにはそんなこと微塵も感じさせなかったのに、あのDVDも、自分で楽しむ為に撮ったって警察にわめき立てたということだけど、衣装ケースの中身については硬く口を閉ざし、俺はやってないの一点張りのようだ。

