「まなみちゃん...あいつ会社にはいないって」
「うちに来てます」
「彼氏は?」
「間一髪無事みたい。今こっちに向かってきてます」
「あんたは、大丈夫かい?」
「なんとか」
未だお腹を抑えたまま、小刻みに震える身体は直らない。トイレに行って来ますと言い、一度総務部を出て、一番近いトイレに向かった。
「まなみさん」
聞き覚えのある声にびくりとして足を止めた。
心臓は早鐘を打ち、震える身体とシンクロして倒れそうになる。
振り返りたくないけど、ゆっくりと声をした方を振り向くと、そこにいたのはあのコンビニ店員だ。

