影は口元を手で拭いながら寝室に向かってきた。ジャージかなにかを着ているのだろうか? 黒い影はゆっくりとした動作で服を脱ぎ始めた。 上も下も全て。 「ちょっと待って。何これ」 「まなみちゃん、これ警察に...」 「待って」 立ち上がった塔野さんの手を掴んで、首を振った。 確認しなければならないことがあった。 この後、どうなるかだ。この影が誰なのかを確認しなければならない。