「例のあのストーカーもどきの話覚えてます?」
「あぁ、ここ一週間くらいずっと家の前にいる奴のことでしょ?」
「今日もいたんですよ。それで、送ったDVDは見たのかって言ってたんです。しかも今日はなんか真剣っぽかった」
「ちょっと何よそれ」
塔野さんは呆然とする私と私の手にあるDVDを交互に見た。
「まなみちゃん、ここで観てみようか? ̄ 一人よりは二人の方が心強いだろ?まぁ、あたしで頼りがいもないから悪いんだけど」
「そんなことない。むしろ有り難いです」
一人で観るのは勇気がいるし、怖い。
塔野さんが一緒に観てくれるなら心強いってものだ。何が映されているのかは分からないけれど、気分の良いものじゃないのだけは、分かる。

