報われない恋の結末

 
 結局家に帰ったのは夜9時を回っていた。

 そのままベッドに倒れ込みたいのを我慢してメイクを落としてお風呂に直行した。

 部屋の中は昨日まで敏夫がいたそのままの状態になっている。静かな部屋は少しだけ寂しいけどあと1日の辛抱だ。

 冷蔵庫から牛乳を取りだしてコップに入れた時、少なくなっていることに気がついた。

 牛乳だけじゃなくて、お水も少なくなっている気がした。そして極めつけに、買っておいたヨーグルトが消えている。

 

 食べた記憶は無い。敏夫が食べたのかな?

 

いや、それは無い。だって、今朝は彼の方が早く出て行ったんだから。
 

 食べたことを忘れちゃったんだろうか? 最近忙しいし、疲れてるのかもしれない。


 早く寝ちゃおう。それに限る。