「俺、宮野要、中3。大丈夫?」 軽く自己紹介されてから、私の顔を覗き込んだ。 優しそうな雰囲気の男の子だなぁと思った。 栗色の髪の毛で、絶対モテると思う! しかも中3って言ったら陸のこと知ってるかも! 「あ、あの私清水陸の姉です!」 咄嗟にそんなことを口にした私を見て、要くんは少し驚いたような顔してクスっと笑った。