だから、なんだか気まずくて… 「ご、めん…なんでもない…」 「嘘。姉ちゃん嘘つくとき髪の毛触る」 そう言われて始めて自分が髪の毛を触っていたことに気付いた。 「あっ、これは……」 言い訳しようとしても、何も見つからなかった。 「なに?俺に何か言いたいことあるなら言えよ」 まるで私のことを突き放したような言い方。 そーだよね。 最低だもんね、私。 「…えっと、もう少し寝るから帰って、 もいいよ…?」 精一杯の理由を見つけて陸を見た。