「……りっ!愛梨!」 はっとして顔を上げると若菜が目の前にいた。 「何ぼーっとしてるの?次移動教室だよ?」 「あ、うん、ごめんっ…」 私は急いで教科書と筆箱を持って教室を出た。 「ねぇ、キスしてぇ〜」 教室で知らない女の子とキスしてる葵を尻目に……。