なつみかん

高校三年生の夏休み。

受験勉強するから、というのを理由にクーラーをつけ、ダラダラと過ごしていたのに。

夏樹くんにくっついてこられないように出歩かなかったというのに。

大変、面倒なことになってしまいました。



「はい、夏樹くんおまたせー」


何故、わたしはこんなことを言わなければいけないのでしょう。



年下相手に、





小学六年生の(クソ)ガキに！





「行くぞ」

「はいはい」


今年も彼と過ごす運命は変えられないらしいです。

連れ回されるのは確定。