月光の降る世界へ



僕は、そっと部屋から出る。


雨の止んだ夜空には、大きな月が浮かんでいた。


でも、それは少し欠けて、赤く染まっていた。


まるで、それは僕の心のようで。


その月が、ぼんやりと滲んだ。


自分の頬に、水が流れているのが分かった。