「ハァッ、ハアッ」



所の一室で、誠太郎は寝かされていた。


微動だにせず、目を閉じている。


全力で走ってきて、体が鉛のように重い。


乱れた息を整え、丞君に容態を尋ねようとする。



でも・・・・・・丞君の表情は険しかった。



「誠太郎は、大丈夫なんですか?」


「・・・・・・今夜が山です」