バンッと扉を開け、家の中に入る。 明かりが灯っていたので、誰かが居ることは明らかだ。 でも、こうして人が入ってきているのに、誰も出てくる気配もない。 寝ているのか、それとも・・・・・・ 挑発しているのか。 「片岡、出て来い」 誠太郎の義父の名前は、片岡悠太郎。 こんな奴、武士の風上にも置けない。