桜の木の根元に腰を下ろす。 どこかで、トントンと鞠をつく音が聞こえる。 その方向を見てみると、一人の少年が立っていた。 いつもは、この時間帯に人はいないはずなのに―――― 「誠太郎、一人ですか?」 笑顔で聞いてみる。 僕は作り笑いの時もあるけど、子供の前では素の笑顔だ。 子供、好きだからね。