今、僕は必死に逃げている。 ――――土方さんという、鬼から。 理由は前、僕が誠太郎に教えてあげた、豊玉さんの句のこと。 誠太郎が土方さんの前で、言ってしまったのだ。 朝から、ずっと走りっぱなしで・・・ 副長さんは、体力余りないと思ってたのに、意外とあった。 人は見かけによらないものだね―――― って思っていた矢先、背後にまがまがしい気配を感じた。