地味子が恋をした



明くる朝
一誠に会った。


会ったと言うよりは
会うのは当たり前なんだけどね
学校は違うけれど
ほぼ毎日同じ電車だから。


さりげなく探りをいれるあたし。


「ねぇねぇ あんたの彼女さんさぁー
夕べ何か言ってなかった?」


「はぁ?彼女?」


「あのさ・・・夕べ・・・」


一部始終を話す


すると、一誠は大笑いを始めた。


「何がそんなに可笑しいの?」


「だってさー想像して?鍋抱えて 
用もねーのにウロウロ…アハハ」


「そんなに笑うことないでしょ!!!
彼女に変に思われるよりマシでしょ!
あたしは一誠を思って
やったことなのに!」


するとまた笑った。