地味子が恋をした



「あはは もうバレちゃったんだ!
上手く計画通り行ったのか?
良かったじゃん!
この子を相手にするのを
嫌がってたしな!終わり終わり」


パンパンと手を叩く彰さん


「テメー 静かにしろ!」


「なんでキレるわけ?
まさか情がわいて惚れちゃった?」


「そんなんじゃ…ねー…よ」


「じゃあ いいじゃん!」


二人のやり取りを聞いてるあたしは
悔しくて悔しくて涙が溢れ出す。


「そんなにあたしのこと嫌だったのなら
始めに断れば良かったじゃん!
無理してあの人の言いなりになるとか…
信じらんない
もう二度と現れないで!」


あたしは教室へ入ることなく
学校から飛び出した。