地味子が恋をした



あたしが照れ隠しにクスクスっと笑ってると
『何笑ってんだよ!』
って 鼻をグーと摘ままれる。


「痛いよー!もー痛いよー!」


一誠の胸を叩くと、その手を離しあたしを抱き締めた。


「やっと 捕まえた!
絶対離さねーからな!」


「あたしだって…離れろよ!って言われても離れないから」


あたしの方も一誠の背中に手を回し力を込める。


「ち・ちょっと…マズイ」


?????


そう言う一誠はあたしを自分の体から離そうと・・・。


「うん?マズイって?」


一誠を見上げた。