「いや、別にそんな、いいわよ?」

「そんなこと言わずに、わたくしめにお任せを!? 迅速的確、かつ安全安心のクオリティで配達しますからっ!!」

「クオリティってアンタ……園田さんお隣なんだけど?」

「お母さまッッ!!」

ジッと見つめること十秒。

お母さんは冷や汗と苦笑を浮かべながら、私へ回覧板を差し出した。

「じゃ、じゃあ……お願いね」

よっしゃあーっ!