西村さんは、女子が男子のことを「かーわいー」と言っておもしろがるとき特有の笑みを浮かべていた。
バックしていって、また座布団の上に横座りする。
「だから、ヨシくんは優しいなって話。とっても優しいんだから、ヨシくんは」
「……いや、でも」
本当に優しいのなら、加奈を受け入れられていたはずなのに。
そんな疑問や、自分への不信は、
「あのね、優し、すぎたの」
追加された言葉に、押しやられた。
「ヨシくんは加奈ちゃんに優しくて優しくて、でも優しすぎて、ダメになっちゃったの。
きっと加奈ちゃんも、ヨシくんの優しいとこ、すっごい感じてると思う。
でもヨシくんの優しさを知るたんびに、切なくなってたんじゃないかな」
バックしていって、また座布団の上に横座りする。
「だから、ヨシくんは優しいなって話。とっても優しいんだから、ヨシくんは」
「……いや、でも」
本当に優しいのなら、加奈を受け入れられていたはずなのに。
そんな疑問や、自分への不信は、
「あのね、優し、すぎたの」
追加された言葉に、押しやられた。
「ヨシくんは加奈ちゃんに優しくて優しくて、でも優しすぎて、ダメになっちゃったの。
きっと加奈ちゃんも、ヨシくんの優しいとこ、すっごい感じてると思う。
でもヨシくんの優しさを知るたんびに、切なくなってたんじゃないかな」

