いつからヨシを好きになっていたかなんて、私にはわからない。

忘れてしまうくらい前から、自然に、ヨシを好きになった。

ううん。これからだって、ヨシのいろんなこと好きになっていきたいし、好きになっていく。

はずだったのに。

突然叩きつけられた絶縁状。

別れの言葉。

私はガラスのように粉々にされた。

よりにもよって、全身全霊をかけた告白の、返事として。

大好きなヨシの言葉で。

冷たい廊下にへたり込んだまま、動けない。

涙は――出てこない。

頭の芯っていうか、胸の内側っていうか、具体的にどこって言いにくいところが、

まるで、空っぽのドラム缶を叩いているみたいにガーンボーンとうるさい。